SearchEntries

対応バージョン:MovableType7

ドロップダウン/ラジオボタンのカスタムフィールドの検索

更新日:2024.02.01

検索フォームを使ってカスタムフィールドの値を検索する際に、ドロップダウンまたはラジオボタンのカスタムフィールドを検索対象にしたいこともあります。
その場合、ドロップダウン/ラジオボタンの選択肢を、検索フォームに出力することが必要になります。
今日はその方法を解説します。

search_entries_ex_010.png

以下のような事例を基に解説します。

  • 都道府県の情報を、「pref」というベースネームのドロップダウンのカスタムフィールドに保存しています。
  • ドロップダウンのカスタムフィールドの選択肢を読み込んで、それらを検索フォームに表示します。
  • 検索結果表示用のテンプレートモジュールには、「詳細検索結果」という名前を付けるものとします。

検索フォームの作成

まず、検索フォームを作成します。
ドロップダウン(またはラジオボタン)の選択肢を読み込むことが、検索フォーム作成のポイントです。

1.SupplementalCFTagsプラグイン

Movable Typeの標準のテンプレートタグでは、ドロップダウン(ラジオボタン)のカスタムフィールドの選択肢だけを読み込むタグがありません。
そこで、「SupplementalCFTags」プラグインを利用して、選択肢を読み込むようにします。
SupplementalCFTagsプラグインは、以下からダウンロードすることができます。

SupplementalCFTags_1_00.zip

ダウンロードしたファイルを解凍すると、「plugins」というフォルダができます。
このフォルダを、Movable Typeのインストール先ディレクトリにアップロードします。

2.MTLoadCustomFieldInfoタグ/MTCustomFieldOptionsタグ/MTCustomFieldOptionValueタグ

SupplementalCFTagsプラグインを使うと、ドロップダウン(ラジオボタン)の選択肢を、MTLoadCustomFieldInfoタグ/MTCustomFieldOptionsタグの2つのテンプレートタグで順に読み込めるようになります。
また、個々の選択肢の値は、「MTCustomFieldOptionValue」というテンプレートタグで出力します。
タグの書き方は以下の通りです。
「ベースネーム」の部分には、カスタムフィールドのベースネームを指定します。

<mt:LoadCustomFieldInfo basename="ベースネーム">
  <mt:CustomFieldOptions>
    個々の選択肢を出力する処理(MTCustomFieldOptionValueタグを使用)
  </mt:CustomFieldOptions>
</mt:LoadCustomFieldInfo>

3.検索フォームの作成

ここまでの話に基づいて、検索フォームを作ります。
最初に述べたように、ドロップダウンに「pref」というベースネームを付けているとします。
検索フォームにselect要素を表示し、このドロップダウンの選択肢を選べるようにするには、以下のように検索フォームを組みます。

<form method="get" action="<$mt:RealtimeRebuildCGIPath$>">
  <input type="hidden" name="blog_id" value="<$mt:BlogID$>" />
  <input type="hidden" name="tmpl_id" value="<$mt:GetTemplateID tmpl_name="ドロップダウン検索結果"$>" />
  <p>
    <label for="pref">都道府県</label>
    <select name="pref" id="pref">
      <mt:LoadCustomFieldInfo basename="pref">
        <mt:CustomFieldOptions>
        <option value="<$mt:CustomFieldOptionValue$>"><$mt:CustomFieldOptionValue$></option>
        </mt:CustomFieldOptions>
      </mt:LoadCustomFieldInfo>
    </select>
  </p>
  <p>
    <input type="submit" value="送信" />
  </p>
</form>

7~11行目の部分で、ベースネームが「pref」のドロップダウンから選択肢を読み込み、select内のoption要素に順次出力しています。

検索結果テンプレートの作り方

次に、検索結果テンプレートを作ります。
検索フォームからは、選択肢の文字列が送信されてきます。
その値を、MTSearchConditionCFValuesタグで条件に指定すれば、検索を行うことができます。

「検索フォームの作成」の手順で作ったフォームだと、selectのname属性が「pref」です。
したがって、MTGetQueryParamsToVarsタグによって、選択された値は変数qp_prefに代入されます。
この値を、MTSearchConditionCFValuesタグで条件に指定します。
ここまでの話に沿って、検索結果テンプレートの主要部分を組むと、以下のようになります。
3/5行目のMTSearchConditionCFSectionタグで、ベースネームが「pref」のカスタムフィールドを検索対象にしています。
そして、4行目のMTSearchConditionCFValuesタグで、フォームで選択された値を検索の条件にしています。

<$mt:GetQueryParamsToVars$>
<mt:SearchConditions>
  <mt:SearchConditionCFSection field="pref">
    <$mt:SearchConditionCFValues values="$qp_pref"$>
  </mt:SearchConditionCFSection>
</mt:SearchConditions>
<mt:IfNonZero tag="SearchLoadedEntryCount">
  <p><$mt:SearchLoadedEntryCount$>件</p>
  <mt:Entries>
    <$mt:Include module="ブログ記事の概要"$>
  </mt:Entries>
<mt:Else>
  <p>条件に合う記事がありませんでした。</p>
</mt:IfNonZero>
前へ
プラグインTOP
次へ
目次